【was/were】に宿るセンチメンタル
受験英語を教わったある先生が、
「過去形には『かつては○○であった』に加えて、『しかし、今はそうではない』という文脈が含まれている」
と解説していた。
それ以降、過去形の英文を読むと、少し感傷的になってしまう。
特に、【was/were】。こいつらはまじでやばい。
皆さんご存知、状態や性質を意味するbe動詞の過去形だが、文意を上書きするように、『しかし、いまはそうではなくなってしまった』と囁いてくる。
【was/were able to ~】に関しては、『むかしは出来ていたのにね...』と失望されているようなニュアンスも感じられる。そこまで言わなくてよくない?
「過去形=喪失」
というめちゃくちゃ悲観的なロジックまで構築される始末なのである。駿台予備校の後遺症はまだまだ治りそうにない。
いちいちこんな事でセンチメンタルになっていても時間は待ってくれないので、日本語と一対一対応させて教わる英語教育は、あながち汚点だらけではないのかもしれないね。
いやでもやっぱりくそだな。Vintageとか。
She was beautiful / syrup16g
安心安全、超ネガティブ設計五十嵐隆。