【was/were】に宿るセンチメンタル

受験英語を教わったある先生が、

「過去形には『かつては○○であった』に加えて、『しかし、今はそうではない』という文脈が含まれている」

と解説していた。

それ以降、過去形の英文を読むと、少し感傷的になってしまう。

特に、【was/were】。こいつらはまじでやばい。

皆さんご存知、状態や性質を意味するbe動詞の過去形だが、文意を上書きするように、『しかし、いまはそうではなくなってしまった』と囁いてくる。

【was/were able to ~】に関しては、『むかしは出来ていたのにね...』と失望されているようなニュアンスも感じられる。そこまで言わなくてよくない?

「過去形=喪失」

というめちゃくちゃ悲観的なロジックまで構築される始末なのである。駿台予備校の後遺症はまだまだ治りそうにない。

いちいちこんな事でセンチメンタルになっていても時間は待ってくれないので、日本語と一対一対応させて教わる英語教育は、あながち汚点だらけではないのかもしれないね。

 

いやでもやっぱりくそだな。Vintageとか。

 

 

She was beautiful / syrup16g

安心安全、超ネガティブ設計五十嵐隆

卒業

大学生活に幕を閉じた。

思えばたった一人で上京したのはつい4年前で、それは現在から完全に切り離された過去のように感じる。

先は長いが 終わりは早い

秋田ひろむはいつも正しい。

当時は渋谷までの行き方さえさっぱりだったのに、今では大荷物を引きずりながらも楽勝で出国手続きできるようにまでなった。

お酒はまだたまに失敗しちゃうけど、見違えるほどに成長したものだ。

 

いまになって振り返ると、この4年間は、自分にとっての大きなターニングポイントであり、自身を私と定義する時間だった。

たくさんの人と出会い、別れ、楽しみ、苦悩したことの数々で、いまの私はできている。

 

「この日々は、宇宙空間のとある恒星みたいだな」

と友人と話した。

莫大な密度で、強力な引力を帯びたおれたちの天体は、不器用に、無闇矢鱈に燃えさかり、そしてついには爆ぜたのだ。

これからの将来、この4年を思い返したとこで、どこを周り、どのように廻り、どのように燃えていったかの記憶は、どんどん風化していくかもしれない。

それでもハッブル望遠鏡を覗くと、宝石のような銀河がいつでも頭上に散りばめられているのと同じように、その輝きと美しさは、いつになっても心に投影される。

超新星爆発をおこして、美しい光とともに散り散りとなった青春の日々は、何光年離れた未来でも、決して失われない。

と、いいな。

一番眩しい恒星ほど 燃え尽きるのも早いんだ

やっぱり秋田ひろむはすごいや。

20190310

東急東横線武蔵小杉止まり(毎度思うが誰得なんだ)に駆け込んできた、日能研の青い鞄を背負わされた前途有望な少年少女の無垢が、満員電車のストレスに触媒として作用する様子をぼんやりと眺めながらふと思いたった。ブログを始めよう。

 

語彙力の鍛錬のため、創造的営みの確保のため、いずれやって来る就職活動の自己分析のため、2019年度のテーマ『QOL爆上げ』の一環として、そもそも書くことが好きだから、etc...。

理由は様々ですが、自らの轍をしっかり刻んでおけば、将来路頭に迷ったときに帰り道をたどりやすいと、藤原基央秋元康あたりが説いていた気がしますし。師がおっしゃるなら正しいだろうと、そういうわけなのです。

誰に向けるわけでもなく、不定期の更新ですが思いを綴っていきます。ブログってそういうものでしょ?更新が滞っていても、あいつ死んだのかななんて思わないでくださいね。私は私の物語の主人公なので、中途半端なステージでノックアウトされるようにプログラムされてないし、私が志半ばで果てるときは、きっとみなさんも絶えています。東京もろとも、地球もろともいってやろうじゃありませんか。

 

とはいえ、面白い、次回が早く公開されないかなと待ちわびるような文章を書くよう努めます。好きなもの、嫌いなもの、ふとした回想、憤り、淡々と述べられる事実、ここだけの秘密、そりゃもうテーマなんて適当よ。「愛とは」に関する考察から、爪切りの報告までいたします。頻度もできる限り高まるよう努力します。2019年のおれは違うんだ。

 

ではまた。